<わたし>と世界をつくりなおす:進化ミーム製作

あなたと世界を進化させるプロジェクト“Unknown” スタート。

自分軸って、なんですか?

 

自分軸にもとづく生き方。

自分の軸をしっかり立てておこう。

 

この、「軸」という言葉が自動処理

されるとどうなるか。

 

すでに脳内にある、あるべき世界観と

の参照が自動ではしり

「軸」= 固体

     物質的なモノ

     直線的なイメージ

     自分の中心にある棒状のもの

 

そうした「思い込み」が無意識にうまれ

ほんとはないはずの

自分軸がどこかにあるはず、

とか

自分の軸を持っていないと不安

といった思考が自動発生。

 

本来ならあるはずのもの、

いいオトナならば備えているはずの

「軸」らしきものがナイとなると

焦る。

 

友人をその代用としたり

常識をとりあえずの「軸」として

偽の安定感のなかに身を置いたり

する。

 

自分には軸がないとおもうと

自立することがないため

外部サポートが必須となる。

 

自分軸というのは

からだのどこを探しても見つからないし

たぶん、脳の中にもない。

 

あるのは、感覚だから。

感性、感度、直感というつかみどころのない

数値化できず、曖昧で、現れては消え行く

something こそが

〈個〉を個体たらしめる

個性だとおもう。

 

脳科学

クオリアといわれるものは

something の正体かもしれないし

哲学者スピノザのコナトウスも

ちかいものかもしれない。

 

自分軸と個性。

似ているようでいて、イメージがちがう。

 

 

 

 

§§§

自分で考えるのです。

 

自分の体をつかって、感じるのです。

体はセンサー。反応、体感、感覚はたよりになる。

 

思考の主は、誰?

人間の脳が1秒に処理するデータは

数10ビットくらい。

入力されるのは毎秒千数百万ビット。

 

知覚した情報の100万分の1くらいを

意識していることになる。

 

世界に存在するデータの総量と

人が意識できる情報を比べると

99.99999999963%を私たちは

スルーしていることになるらしい。

 

それでもって。

かろうじて脳に入力したデータも

そのほとんどが、システム1

つまり。速い思考で処理されるので

ほぼすべての認知的なプロセスは

非意識的で自動的なものになっている。

 

それでも、私は自分に自由意思があって

どの選択どの決断どの思考も

私自身が行っているという

思い込みを捨てない。

 

ほんとのところ。

自動処理で脳が答えを出力して

いるだけで、

その答えが導き出された理由を

〈わたし〉は知らないまま

過ごしているのかもしれない

というのに。

 

後悔先に立たず。

 

そう。後になって遅い思考である

システム2がよりよい答えを出したとき

たいていのことは終わっている。

 

人間の体の5%ほどの体積で

エネルギー消費量は20%になる

人間の脳は

負荷のかからない自動処理システムを

進化させることが合理的だった、

ともいわれる。

たとえそれが石器時代に適応した

システムであっても。

 

遺伝子の乗り物として人間をみれば

「生存」が最優先。

 

人間をなんとしてでも

生き残らせるようにと

個々のレベルで

自律的に走っているのが

速い思考。

進化合理性のある、システム1。

 

この速い思考が〈わたし〉の

主役であるかぎり

私の意思は不在ともいえる。

 

自動でデータにラベルを貼り

自動でステレオタイプを判断し

自動で思い込みをして

錯覚、偏見、先入観だらけの

歪んだ世界に生きる生命体

が、〈わたし〉なのか。

 

 

 

脳の持ち主に

あるがままの世界を知らせない

システムは「無知の闇」を

奪っている。

 

不可知の空間を無意識に埋める

オートシステムへの依存は

これからの世界にも適応的で、

進化合理性にかなっているのか?

 

いや。

石器時代に合理的だったものが

現代にもそうだとは

おもえない。

 

生きていくうえでの

可能性の空間を広げるなら

脳に負荷がかかったとしても

遅い思考=システム2

を使いこなし

システム全体をアップグレード

すべきではないのか。

 

 

 

私はまだ

ほんとうの自分も

ほんとうの世界も

見えている世界が真実じゃないかも

しれないということまでも

知らない。

 

なにも知らないのかも

しれないという無知の『闇』を

自ら纏ってはじめて

感じることができる

可能世界へ向かうことが

できる。

 

#認知バイアス

#プライミング効果

#確証バイアス

#アインシュテルング効果

#処理流暢性

 

 

 

 

 

真実っぽい「思考」を疑ってみる。

   ~ 嘘は宙を舞うが、真実は後からのろのろとついていく~

ジョナサン・スウィフトの言葉には

タイムトラベル感がある。真理ゆえ、だろうか。

 

彼の作品は、出版されてから一度も絶版することなく現代でも読み継がれる「ガリバー旅行記」。

小説の痛いほどの風刺性だけでなく

当時知られていなかった、火星の衛星についての正確な描写があるなど作家スウィフトの千里眼が朽ちることなき名作をもたらした源なのか。

 

冒頭の『嘘は宙を舞う… 』は、「政治的なうそ」という1710年に書かれたエッセイからの引用。

フェイクニュースや虚偽、捏造、隠蔽、歪曲、過剰な演出などが

そこかしこで噴出する21世紀にも

刺さってくる表現にタイムトラベル感があるのです。

 

 

スウィフトから300年後の

2002年。

ダニエル・カーネマンという行動経済学者が「プロスペクト理論

によってノーベル経済学賞を獲得。

 

この発見のすごさは、それまでの

経済学的な矛盾(説明のつかないこと)を

解決する新しい視点を発見したこと。

 

プロスペクト理論の肝は

「金額が同じであるのにも関わらず、人は

利得(千円儲けた)よりも損失(千円失った)を重大に評価する」というもの。

 

これは、古典的経済学の前提である

「合理的経済人」に反する理論だったので

世界へ与えた衝撃もおおきく、また

学問的な綻びを生んだことで

「非合理的な人間」の研究基礎が築かれ、

そうした行動経済学的な視点から

 

合理的とはおもえない、人間の「愚」な「知」が解明されることになるのです。

 

日本では2014年にカーネマンの著作

「ファスト&スロー」が発売。

 

ファスト= 速い

スロー= 遅い

 

人間にそなわる

2つの思考をスピードで分類し、

ほぼ自動で認知処理が進む

速い思考(システム1)が、どれほど

人の認知を歪ませ

嘘を本当っぽくしているのかを

説いている、ファスト&スロー。

 

いわゆる、認知バイアス

無知の知

という闇を人から奪う方法について。

次回、みていきます。

 

 

 

「うそは宙を舞うが、真実は後からのろのろとついていく。だから、真実に気づいたときには手遅れだ。

すでにゲームは終わり、作り話はその役目を果たしている。

それは、話題が変わった後や仲間と別れた後に、気の利いたウィットを

思いつくようなものだ。あるいは、患者が亡くなった後に、

絶対に効く薬を見つけた医者のような」

ジョナサン・スウィフト (エッセイ 政治的なうそ)

闇を纏う。

 

自分は世界の何を知っていて
何を知らないでいるのか?

私が知っていると思う
私とはナニモノか?

これらの問いに
「正解」は存在しえない。

瞬間現れては消える
泡のような現象をとらえて
「わかったぞ!」
と言ってしまうことは
可能かもしれない。

けれど、
その行為が可能であることと
発見したものが正解であることは
同じことにならない。


そのため、
私たちはたいてい
嘘を吐きながら
生きることになる。

ー わかっている。
ー 知っている。
ー その答えは、いずれ誰かが見つける。

 

そうして、世界から

曖昧さや不可思議さが

失くなり

〈個〉の可能性は

確実性や安心感の代償になる。

 


ほら。
いまにも、世界が嘘のヴェールに
覆われゆくのを
感じないでは
いられない。


だから
なんとしてでも。
私は嘘と訣別したい。
長年、身にまとい
人工的な皮膚のようになった
虚構世界から身を引き
自分と世界をつくりなおす
ために

私は、闇を纏う。
自分はなにもわかっていない
かもしれないという
無知の空間=闇、を生み出して
そのなかへ進んでいこう。

 

ー わからない。
ー 知らない。
ー 答えは、無数にあるのかもしれない。


無知、無能、予測不能という
言葉がつくる影に怯えることなく
可能性の空間を広げる
意図をもって「闇」が扱われる時。

〈わたし〉たちは
闇を灯として使うモノになる。

 

進化ミーム製作STEP 1_1
可能性の空間を広げるため、
無知という「闇」を身に纏う。

 

§§§

詩人ルーミー

    闇はあなたのろうそくである。

 

 

予告:

次回は、闇を纏う、続編として

認知科学や心理学の様子を取り上げる予定です。

 

可能性の空間を広げる、「知」

進化ミーム製作の手順。 

ステップ1は「可能性の空間を広げる」こと。

 

閉じられた<個>

安定しているようにみえる変化のない<個>=成長のとまった個

変化をもとめているが変われないままである<個>

 

そして。

 

進化することを選択している<個>

 

そういった個々と<わたし>にとって

役立ちそうな知識を

展開する。

 

 

ちなみに・・・

<わたし>と世界をつくりなおすワークの

実行順序は以下。

 

ステップ1

「可能性の空間を広げる」

ステップ2

「未来の過去を変える&未来を描く」

ステップ3

「自分と世界を再創造(つくりかえる)する」

 

というように、3つの手順をワンセットにして

3STEPからなる一連のワークを何度か繰り返す

というイメージ。

 

まずは、STEP1にあたる

「可能性の空間を広げる」ために

いくつかの「場」を展開したい。

 

それらは、<個>に密着したり

あるいはまるで自分自身(の一部)であるかのように

<個>との融合をとげた付着物を

引き剥がすこと

さらには<個>の解体が起こりえる

場になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

進化ミーム製作ワーク:3STEP

<わたし>と世界をつくりなおすワーク。

 

STEP1

可能性の空間を広げる

 

STEP2

未来の過去を変える

 

STEP3

自分と世界を再創造する

 

 

 

あるとき、「自由」の幻想さに気づき

現実の不自由さを感じた。

 

不自由さは自分の無知がつくっていて

臆病さが現状維持に加担していた。

 

このうえなく自由に生きている(生きてきた)と

思っていた自分が恥ずかしくなった。

 

そして

 

そんな自分がつくっている世界も

好きになれずに過ごしてきた。

 

あるとき、「可能性」をかんじる

瞬間がおとずれた。

 

世界と自分はつくりなおせる、という

イメージの出現。

 

そして今、この時。

その表象に名前をつけて

私は世界とその正体不明なものを共有する。

 

ひとつの「可能性」としてイマ誕生した

プロジェクトUnknown

はじまる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<わたし>と世界をつくりなおす  ~ 進化ミーム製造編~

<わたし>はきっとできると思う。

なぜなら

私たちがそれをいま

求め、宇宙がそれら無数の声なき声に

答えようとしているから。

 

 

進化の道をすすんでいこう。

 

そのためにまず。

 

<わたし>は、正体不明な存在である

個を解体する。

 

世界ぜんたいの部分である

個は、その存在の理由を知ってこそ

機能し世界を変えていく。

 

忘却と洗脳の時代を過去にして

個は目覚める。

もう、自らの正体に怯えることはない。

 

無力さという罠から逃れる道が

目のまえにあるのだ。

 

いまこそ、個は<わたし>となるべく

自らを創造すべし。

 

ここに「可能性の空間」を共有すべく

プロジェクトUnknownをはじめる。