<わたし>と世界をつくりなおす:進化ミーム製作

あなたと世界を進化させるプロジェクト“Unknown” スタート。

思考の主は、誰?

人間の脳が1秒に処理するデータは

数10ビットくらい。

入力されるのは毎秒千数百万ビット。

 

知覚した情報の100万分の1くらいを

意識していることになる。

 

世界に存在するデータの総量と

人が意識できる情報を比べると

99.99999999963%を私たちは

スルーしていることになるらしい。

 

それでもって。

かろうじて脳に入力したデータも

そのほとんどが、システム1

つまり。速い思考で処理されるので

ほぼすべての認知的なプロセスは

非意識的で自動的なものになっている。

 

それでも、私は自分に自由意思があって

どの選択どの決断どの思考も

私自身が行っているという

思い込みを捨てない。

 

ほんとのところ。

自動処理で脳が答えを出力して

いるだけで、

その答えが導き出された理由を

〈わたし〉は知らないまま

過ごしているのかもしれない

というのに。

 

後悔先に立たず。

 

そう。後になって遅い思考である

システム2がよりよい答えを出したとき

たいていのことは終わっている。

 

人間の体の5%ほどの体積で

エネルギー消費量は20%になる

人間の脳は

負荷のかからない自動処理システムを

進化させることが合理的だった、

ともいわれる。

たとえそれが石器時代に適応した

システムであっても。

 

遺伝子の乗り物として人間をみれば

「生存」が最優先。

 

人間をなんとしてでも

生き残らせるようにと

個々のレベルで

自律的に走っているのが

速い思考。

進化合理性のある、システム1。

 

この速い思考が〈わたし〉の

主役であるかぎり

私の意思は不在ともいえる。

 

自動でデータにラベルを貼り

自動でステレオタイプを判断し

自動で思い込みをして

錯覚、偏見、先入観だらけの

歪んだ世界に生きる生命体

が、〈わたし〉なのか。

 

 

 

脳の持ち主に

あるがままの世界を知らせない

システムは「無知の闇」を

奪っている。

 

不可知の空間を無意識に埋める

オートシステムへの依存は

これからの世界にも適応的で、

進化合理性にかなっているのか?

 

いや。

石器時代に合理的だったものが

現代にもそうだとは

おもえない。

 

生きていくうえでの

可能性の空間を広げるなら

脳に負荷がかかったとしても

遅い思考=システム2

を使いこなし

システム全体をアップグレード

すべきではないのか。

 

 

 

私はまだ

ほんとうの自分も

ほんとうの世界も

見えている世界が真実じゃないかも

しれないということまでも

知らない。

 

なにも知らないのかも

しれないという無知の『闇』を

自ら纏ってはじめて

感じることができる

可能世界へ向かうことが

できる。

 

#認知バイアス

#プライミング効果

#確証バイアス

#アインシュテルング効果

#処理流暢性